『びっくり工場からの脱出』に参加しました(※ネタバレなし)
脱出率がかなり低いという噂の『びっくり工場からの脱出』
ついに大阪で9月からスタートしてたんですが、なかなか予定が合わず、ずっとやきもきしていました。
おぉ!!確かに、東京公演で8%とかいう噂を聞いたあの公演か。
大阪が9月からスタートしているみたいだけど、お前にしては参加が遅かったなー。
そうなんだよ!事前にチケットを買いすぎた問題もあって(笑
でも久しぶりの高難易度脱出と聞いてきたから、なんとかクリアしてやろうと意気込んで参加してきました!
そんな高難易度のイベントでしたが、私たちのグループはクリアできてのか!?感想をどうぞ!
概要
日時:9月19日 10:00~
参加人数:3名 (知り合い3名で1グループ作成)
価格:3,600円
型:ホール型 (制限時間は60分)
SCRAPさんの「ホール型」の公演は久しぶりでしたねー。
沈黙からの脱出はありましたが、「ホール型」かと言われると断言できないようなイベントだったので。(その良さもありましたよ)
最近はオンライン公演が増えており、ホール型をすごくやりたい気持ちが強くて。
もっというと、ルーム型も全然できていないので、新公演待っております…。
もちろんオンライン公演のいいところもたくさんあるので、そちらも楽しみにはしているんですけどね。
実際に参加してみて、コロナ対策もかなりきっちり行われていたのが印象的でしたね。
過去の公演と比べるとテーブル数はだいぶ減少していましたし、「万が一のための連絡先」もきっちり取得されていました☎
やっぱり、エンターテイメントなので『安心して参加できる』という要素は非常に大事だなと。
大手団体さんが先陣を切って、コロナ対策に取り組んでいただくのは業界的にすごくプラスだと思います。
そして、何よりSCRAPさんのオリジナル公演はかなり久しぶりです!
私がこの脱出世界の沼にはまったきっかけは、SCRAPさんのオリジナルの公演だったんで、思い出が深い部分が多いんです。
昨今は有名なアニメや漫画などとの「コラボ企画」がかなり多かった印象です。
もちろん、コラボ企画もその世界観を活かす良さがありますし、自分の好きな作品で脱出ができることはワクワクしますよね。
それに、コラボによって新規で興味をもたれる方が増えるのは非常に大切な要素だと思います。
ただ、一方でその世界観が「制限」になることも多いなとも思っています。
そういう制限のない「オリジナル公演」は、SCRAPらしさが色濃く出てくると思います。
しかも今回の総指揮はSCRAPの生みの親である加藤さんという豪華さ。
加藤さんがかなり「熱」を入れて制作されていることが、公式HPからもすごく伝わってくるレベル。
ここまで、要素がそろったオリジナル公演は「やらざるを得ない」という感覚になりましたね!
(是非、後述の公式HPより、加藤さんのメッセージ見てほしいです)
STORYなど
その巨大な工場は、静かに街にたたずんでいました。
トンテンカンテン朝から晩までずっと何かを作る音がしていますが
その工場に入った人も出てきた人も誰も見たことがありませんでした。
ある人はいいました。
「あの工場はなにか国の兵器を作ってるんじゃないか」
またある人はいいました。
「なにかいかがわしいおもちゃをつくってるんじゃないか」
別のある人はいいました。
「アラブのお金持ちが趣味のロボットを作ってるんじゃないか」
いったい誰が何を作っているのでしょう?
ある日、その工場から一斉に、街のいたるところにポスターが貼られました。
『とんでもない謎が完成しました。ぜひとも遊びに来てください。』
無類の謎好きだったあなたは
そのポスターを見てすぐに工場へ向かって走りました。
胸がはずみ心が沸き立ちます。
どんな謎が待っているのでしょう!
しかし。 あなたはまだそのとき知らなかったのです。
まさかあんな驚きが、その工場で待っているとは……。
ストーリーはいたってシンプル。
というかストーリーがあまりないから、実際の公演のオープニングも、かなりスッキリしていました。(笑
公式では少し長めにストーリー語られていますが、
一言でいうと「不思議な工場に招かれたら、びっくりが待ち構えていた!」というお話です。
ただ、単純ながら謎解きとしては全然成立していましたね。
特に制限時間で爆弾が爆発する緊張感もない、いたずら好きの工場長がつくった『謎』に純粋にチャレンジする。
そういうシンプルだからこそ、無駄のない公演でした。
ただ、シンプルではありますが、決して簡単な公演ではありませんでした。
製作者が「開催に寄せて」に書かれていた気持ちが随所に散りばめられた公演でしたね。
以下抜粋より思いを読み取っていただければ幸いです!
積み上げてきた方法論や、スマートな進め方などどうでもいいかと思い始めたのです。
ぎゅっと握ったこぶしで殴りつけた魔王城の門は簡単に打ち破られ、
我々は初期衝動まみれの、
やりたいことを乱暴に詰め込んだだけの、
マーケティングから真逆にあるマグマのような何かをぶちまけたような、
そんな極彩色の絵の具をぐちゃぐちゃに混ぜたようなゲームを作り上げたのです。
(公式HPより抜粋)
脱出結果・感想
(※本感想に、ネタバレは含まれませんが、雰囲気も味わいたくない場合はブラウザバックください)
結果
まず、結果からですが、『クリア』しております。
超高難易度と聞いていたので、率直にめちゃくちゃうれしかった✨
他の回に参加していた、友人から成功0組というのも聞いていたので、最後の最後まで正解しているのかドキドキしましたねー。。
まだ、仕掛けがあるのではないか、「本当に良かったのでしょうか?」って言われるんでないか、実際に成功者を読み上げてもらうまで、心臓バクバクでした。
今公演「最速成功者」には表彰状があったんですが、そちらは取得できず💦
でも、他団体の製作者さんたちがとられていたので、全然納得!
むしろ、個人的には、そういう人たちの実力を感じたほうが、その団体に行きたくなるんですよねー。
俺より強いやつに会いに行く!みたいな感覚です(笑
ヒント集もあるんですが、普通につまったときはガンガン使いましたよ!
むしろ、最初のオープニングの時に、「人数少ない場合・初心者の方がいらっしゃる場合はヒント使いましょう」と言われたんですよ。
その瞬間、「これはやばい。ヒントないと最後までたどり着けない」とい危機感を抱きましたね。
ちょっと考えてチームメート全員の手が止まった時は、ヒントを使うことをチームメンバーできめました。
それだけヒントをつかっても、私たちが回答までたどり着いたのは、「残り3分」のアナウンスがかかった以降。
つまり、180秒も残っていない状態でした…。
そら、最速は無理か!
可能性があるとしたら、私たちだけがクリアした時くらいですよねー。
でも、この難易度で「3組クリア」というのは凄い回だった気がしています。
土曜の朝一(10:00~)から参加する人たちは、謎解き好きがおおいから、時間帯の問題はあったかもしれませんね。(笑
感想
一言でいうと、「懐かしい、おもちゃ箱」という公演でした。
本当に工場長(製作者)が「やりたいことを色々詰め込んだ」謎解きでしたねー。
オリジナル公演ならではの、「製作者がこんなことやりたい!」という気持ちが、すごく伝わってきました。
公演中はそんな気持ちに思いを馳せる余裕は0でしたけどね!
ストーリー部分は薄いため、次から次にでてくる謎にひたすら立ち向かうという感覚はかなり久しぶりだった気がします。
しかも、でてくるギミックは多種多様。
「はいはい、これはよくあるやつだねー」というものがあったかと思うと、
「こんなことやるの何年ぶりだろ!」みたいなギミックもあって、純粋に楽しかったです。
次から次にでてくるギミックは、おもちゃ箱の中身を探っている感覚と似ていたなーと思います。
良かった点、気に入った点
個人的に今回よかったのが、「シンプルさ」です。
先もお伝えしたように、ストーリーがシンプルな部分、「謎解きに集中」できました。
もちろん、ストーリーが濃厚で、ときに涙するようなストーリーが醍醐味の脱出ゲームもありますし、そういうのも大好きです。
今回は、いたってシンプル。「工場長の謎を解くだけ」に集中できます。
例えば、ストーリー上時間経過があったりすると、そのあたりをずっと頭の片隅に置いておかないといけないんですが、そういう部分に頭の容量を取られることが少なかったです。
ギミックの分厚さなども考えると、そういうストーリー要素がもし入っていると、ギミックに集中できなくなってしまったかもしれません。
そんなシンプルさを強調してきたのですが、『最後の謎は濃厚』でした。
最後の謎については、正直賛否が分かれる部分あると思います。
個人的には、製作者の「びっくりさせたい」という気持ちでつくられた謎だと思うので、すごく納得しています。
ただ、ネタバレになるため、詳しくは言えませんが、「えー。いまいちしっくりこない」という方もでるのではないでしょうか?
私個人としては、意見が分かれるくらいとがっていたのも含めて、オリジナル公演の良さだと思っていますよ!
悪かった点、気になった点
今回気になったのは、あるギミックです。
詳しく書いてしまうとネタバレになりますが、「それなりに器用さが必要」なギミックが道中にありました。
これで、ものすごい時間がとられまして…。
謎解き以外の「個の能力」として、結構差が出る部分だったなぁと…。
しかも、自分が遅いとチームメンバーに迷惑かかるような部分だったので、ちょっとしたプレッシャーもありましたねー。
小問とかだと、他の人がカバーできたりするんですが、「作業部分」って他の人が手伝えなくて手持無沙汰になったりするじゃないですか?
そういう「作業」が必要なギミックがあったため、面白さもあったんですが、個人的にはちょっとプレッシャーも感じた部分でした(笑
プラスでちょっと凝り性な性格もあるから、余計に時間がかかったなぁ💦
いや、私が『超不器用』なだけで、普通の人は何も感じないと思います!
ですので、いまから参加される方はご安心くださいね。
後は、最後の解説でテストプレイ時のネタバレとかもしてくれたのですが、当初はもっと時間がかかったギミックがあったようです。
そういうのを聞いてしまうと、バランス調整頂いているのに感謝の念を抱く一方で、
「粗さを残しつつも制限時間が長い公演」もやってみたいなと思いましたね。
もちろん、一般向けではないので、利益面に不安はあります。
ただ、難易度の高い公演を望まれる客層も増えてきているので、そういうターゲッティングがあってもいいかなと思います。
あと一点、『最速脱出の賞状』についてです。
私は基本的に、高難易度を求める人向けの面白い試みだとは思っています。
ただし、これはヒントが置いてある公演では適していないかなと。
めちゃくちゃ頑張ってヒントなし50分で解いた人と、ヒント使いまくって48分で解いた人が時間だけだと区別ができないですよね?
今回は「最速」という部分に主眼が置かれていましたが、「ヒントなしクリア」とかで賞状がもらえるとかも自分たちで難易度コントロールできるし、面白みがあるかなと思っています。
総合評価
ということで、いつもの総合評価です!
世界観 : 7/10 (世界観にブレがないか。のめりこめるか)
斬新度 : 9/10 (新しい仕掛け、取り組み、謎が多いか)
ワチャ感: 8/10 (参加者が盛り上がれるような仕組みがあるか)
論理度 : 7/10 (各小問や、大謎に不整合がないか。適切な誘導があるか)
ということで、30点を超えていますので、「オススメ公演」となります!
特に脱出を古くから経験されている方には、昔の感覚を思い出せる熱量のある公演ですので、カムバックにはすごくいいかと思いますね。
また、コラボなどから謎解きに興味持たれた方も、オリジナル公演の良さを知っていただくいい機会だと思います。
人数は2~4人で参加可能ですが、私は「3~4人」での参加を推奨します。
ギミックの多さや、探索パートなども踏まえると、3人くらいはいないと少し厳しい部分が出てくるかなという印象です。
もちろん、謎に慣れている方は2人でもクリアできると思いますが、その場合もヒントは遠慮なく使うことをオススメしますね。
今回は、初心者~上級者までそれぞれの視点で楽しめる公演だと思っています。
初心者の人でも、1,2回脱出経験があれば、大きな流れはわかっていると思うので、大きく困ることはないかなと。
※ただ、困ったらヒント使いましょう!
むしろ、「ヒラメクか否か」という要素が大きい公演なので、もしかしたら初心者の方でもさらっとクリアできたりするかもですねー。
オリジナル公演やっぱり楽しかったですねー!
アンケートにも書かせてもらいましたが、ルーム型でのオリジナル公演の追加を楽しみにしています。
なお、SCRAPさんの東京ミステリーサーカスではオリジナルの次公演が行われているようです!
Twitterを見る限りびっくり工場よりは優しそうで、マジック要素があるみたいなので、わいわいと楽しみたい人はそちらの方が楽しめるかもですね!
大阪にも来るみたいなので、私も参加したいと思います!!
なお、近くにスクラップや脱出がないという方は、オンライン公演をオススメします。
特に先日参加した『SECRET CASINO』は万人にオススメできる公演だったうえ、もうすぐ千秋楽とのことですので、気になる方は是非チェックしてみてください!
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