今日も、ブログを見ていただきありがとうございます。
本記事は脱出歴5年の筆者が、実際に参加した謎解き公演の【感想記事】となっております。
ネタバレはありませんが、ほんの少しでも情報を入手したくない方はブラウザバックを推奨いたします。
・謎解き関連のエンターテイメントをお探しの方
・作成団体の雰囲気や傾向を知りたい方。
・脱出ゲームや謎解きの参加は「雰囲気」で決めたい方。
今回はSCRAPのルーム型イベントのご紹介。
2019年の公演が再演されると聞いて、参加してきました。
謎解き黎明期ともいえる時代の公演ですね。
2019年!?それはかなり前の公演だな…
12年と考えると干支が一周しているのか。
そんな前の公演で古臭さとかはなかったのか?
全くないといえば嘘になるけど、基本的に楽しさは過去から変わらず。
過去の謎解きってこんな感じだったね。を体験することができました。
不親切さや一部の粗さも含めて過去を楽しむ公演。
今回の総合評価は『30点/50点』
基本的なルーム型の楽しさはきっちり内包されています。
ルーム型が好きであれば参加しても楽しめると思います。
【図工室からの脱出】の概要・ストーリー(背景)
概要(値段・人数・型など)
- 参加日時:2021年9月23日(木) 14:30~16:00
- 参加人数:1人~10人(今回は10人貸切で参加)
- 価格:2,900円
- 型:ルーム型
今回の公演は期間が短い開催となっております。参加予定の方はご留意を。
大阪公演も平日のお昼間であればチケット残数ありますが、土日は完売している日程がほとんどです。
今回公演はいたってシンプルなルーム型。閉じ込められたので、謎を解いてこの部屋から出ましょう!という分かりやすい形式の脱出ゲームです。
この公演も10月のスクラップのキャッシュバックの対象となっておりますので、もし予約に空きがあれば19時以降の参加がお得ですね。
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— リアル脱出ゲーム (@realdgame) October 1, 2021
ストーリー(背景)
ここはどこだろう。ずっと昔にいた覚えがある。
そうだ。ここは中学校だ。しかし授業が行われる様子はない。
出ようとしても扉は開かない。閉じ込められてしまった。
部屋の中にはさまざまな暗号やアイテム。
周りを見渡すと見知らぬ男女。
みんなで協力してなんとかこの教室から脱出しなくてはならない。
ストーリーとしては「中学校に閉じ込められたので協力して脱出しましょう」というもの。
開催当時を考えると、10人仲間内を集めるのも大変なので、「見知らぬ男女」という設定だったのかな?そんな所からも過去の香りを感じますね。
今は謎解きが一般化しているので、仲間同士で参加する人も多いんではないでしょうか?
ネタバレのない範囲でお伝えすると、特段「中学校」や「見知らぬ男女」みたいな部分は気にせず参加してOKでした。
そのため、お友達同士での参加も勿論問題ない。一方で、中学生の制服コスプレも世界観的にはそこまでマッチしないかもですね。
【図工室からの脱出】の結果
6分くらいを残して無事に、『成功』しております。
部屋を出た後の写真になるため、部屋内の様子は一切お伝えすることは出来ません。
図工室という名前からわかるように、色々と「工作」があるんですが、個人的には難易度の高い工作がありまして…。足を引っ張ってしまいましたね。
その足止めがなければおそらく後5分は早くクリアできていたでしょう。途中でスタッフさんに心配してもらえるくらいには、私が足止めになっていたような…申し訳ないです。
私たちが参加した時点で、21/61だったので、22組目のクリアとなりました。公演の開始時は謎解き得意な人が多く参加している影響もあってか、3割強が脱出成功。トータルすると25%くらいに落ち着きそうな予感。
昔ながらの公演とはいえ、「ひらめきがなければ突破しにくい部分」は随所に見られた。何か困ったら情報共有か「ここの情報持ってる人いませんかー」と共有を促すことがクリアにつながりそうです。
また、私みたいに工作が苦手な人は、自分が得意な部分を担当して役割分担することをおすすめしたい。結構皆を待たせていると、例え友達同士でもあせったので(笑
【図工室からの脱出】の感想・総合評価
良かった点、個人的に気に入った点
「リバイバルをしてくれた」という、こと自体が最大の利点だったかなと思います。
謎解きを開始した時期って人それぞれですが、TVゲームや本などと違って、いくらお勧めだったとしても「終了した過去のものは体験できない」というケースが本当にたくさんあります。
コラボなど版権が絡むのは契約上の都合もあると思いますが、オリジナルコンテンツは年に一度過去のリバイバルがあっても一定数以上の参加者は確保できる印象。
「あの公演に参加したかったのに…」という気持ちを持ち続けていたら「いつか体験できるかも」と少し望みが出た公演になったのではないでしょうか?
個人的には「うだつの上がらない勇者からの脱出」を是非再演頂きたいです。
また「スタッフさんの対応」も良かったです。
いい感じにノリもよく、注意すべきところはしっかり注意されるスタッフさんでした。
実際に動き回ったら声を出していることもあり、私もマスクがずれていたんですが、そこに関してもしっかり指摘されていた。
お客さん単体の満足度だけを言ってしまうと、注意しない方が高くなるにも関わらず、きっちりルールを厳守されていたのはかなり好感度が高かったです。
コロナの状況で、「安全エンタメを作る」ということも提供する側も参加する側も求められています。そこを甘んじることなく、徹底されていることに企業姿勢を感じました。
悪かった点、個人的に気になった点
気になったのはストーリーが希薄な点。私が作業に夢中でストーリーを追えていなかっただけかもしれませんが、違和感のある部分がちらほら。
「あれ?なんでそんな話になってるの?」と展開に対して、少し疑問に思った部分もあります。2021年の謎解きはかなり進化しており、お話の整合性や展開などもかなり気を使われているからこその違和感。
ストーリーなどは気にせず、「目の前の謎を解きたい」という方にはマイナス要素にはなりません。
私は割とストーリーに乗っ取って謎解きをしていくタイプの公演が好きなので、もう少しストーリーの世界観が統一されていると嬉しかったです。
もう一点は工作要素。私は正直工作苦手ではあるんですが、タイトルに工作という言葉がある割には工作要素少なめな印象。もちろん一定数あるんですが、予想数よりは少なかった。
工作めちゃくちゃ楽しみ!という方だと、工作への期待値はほどほどが良いでしょう。
この期待値をつくり出しているのは、「びっくり謎工作室からの脱出」に違いない。謎工作室の工作要素が想像以上だったので、そこに基準が引っ張られている感覚です。
全体的に「2019年時点の公演であり、その当時の雰囲気を楽しむ」という温度感で参加すべき公演だと思います。
【図工室からの脱出】の総合評価(50点満点評価)
世界観 : 5/10 (世界観にブレがないか。のめりこめるか)
斬新度 : 6/10 (新しい仕掛け、取り組み、謎が多いか)
ワチャ感: 6/10 (参加者が盛り上がれるような仕組みの有無)
論理度 : 6/10 (各小問や、大謎に不整合がないか。適切な誘導の有無)
今回は合計得点が30点となります。
過去の公演の雰囲気を味わいたい方、ルーム型が好きな方にはお勧めできる公演。
2019年時点でルーム型の基本となる「探索の楽しさ」「ギミックの楽しさ」などは既に一定レベル以上のものだったということには正直驚きました。探索は当時から難しかったんだなということもよくわかりました。
私たちは謎解きに一定以上慣れたメンバー10人で参加したのですが、正直少し手持ち無沙汰になっている人もちらほら。同時並行でできることにも限りがあるから仕方ないのですが、参加者側の経験値が上がりすぎているのかもしれません。
10人揃っていなくても、情報共有や分担が上手くいくとクリア可能な公演だと思います。
残席数にある程度空きがあっても「いっぱい謎に触れられるチャンス」という感覚で参加してみるのも良さそうです。
途中で「再演」に関しての記載も行いましたが、「謎ログ」というサイトで過去行われた様々な団体のイベントを確認することが可能です。
私も参加したことのない過去の公演なども確認できるため、空き時間で是非覗いてみてください。
過去のルーム型の再演って色々難しい部分があるにも関わらず実施して頂いたことが嬉しい。初心者の方はルーム型の方がイメージしやすいと思うので、また他のルーム型の再演も期待しています。
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