今日も、ブログを見ていただきありがとうございます。
本記事は脱出歴5年の筆者(にょっき)が、実際に参加した謎解き公演の【感想記事】となっております。
ネタバレはありませんが、ほんの少しでも情報を入手したくない方はブラウザバックを推奨いたします。
・謎解き関連のエンターテイメントをお探しの方
・制作団体の雰囲気や傾向を知りたい方。
・自宅で挑戦できる謎解きをお探しの方。
・脱出ゲームや謎解きの参加は「雰囲気」で決めたい方。
今回は「STEINS;GATE」とのコラボ公演をご紹介。
SCRAPさんのオンライン公演となります。
時間制限のない公演で2人で通話しながら参加しました。
「シュタインズゲート」通称「シュタゲ」と呼ばれている作品。
アニメでもかなり人気だったシュタゲとのコラボだな。
原作はゲームで、お前も好きなタイトルだったよな?
今回の総合評価は「41/50点」
リアルタイム×タイムリープという素晴らしいシステム。
スクラップのオンラインの中でも1位の実装度合いです。
【繰り返す死の運命からの脱出】の概要・ストーリー(背景)
概要(値段・人数・型など)
- 参加日時:2021年9月4日(土) 14:00~15:40
- 参加人数:2人(2人必須)
- 価格:2,240円(Gotoイベント割引)
- 型:オンライン型
オンライン型の公演で時間制限はありません。前回ご紹介した、呪術廻戦と同じように事前にキットの購入が必要になるためご留意ください。
なお、キットを公式ページより買うと送料は別でかかります。もしSCRAPの店舗に行かれる機会があれば現地で購入されるほうがお勧め。
今作品は「Go TO Event」対象割引になっているため、通常価格2,800円より安く参加が可能。
なお、今回はPCでの参加を強くお勧めします!
かなり複雑なシステムをつかっており、公式がPC推奨をしているためです。
システムエラーが起こって延長というのはいかがなものか…という風に思っていたのですが、実際にプレイしてみてシステム設計に驚き。
安易に遅延したことを擁護はしませんが、正直このシステムならバグが起こり得るのも仕方ないな…とも思いました。
「リアルタイムプレイ」と「タイムリープ」を掛け算するシステムであり、想像を超えていた。
上記の様にシステム制約が多めの公演となるため、以下の公式ページより環境テストを実施下さい。
ストーリー(背景)
【STORY】
未来ガジェット研究所の新しいメンバーとなったあなた達に、突然岡部から連絡が入った。
研究所のメンバー、椎名まゆりと牧瀬紅莉栖が謎の組織のアジトに閉じ込められてしまったらしい。
しかも、まゆりと紅莉栖は別々の部屋にいて、互いにコミュニケーションが取れないよう
「2人を救出するための作戦を伝える。まず、お前達の1人がまゆり担当、1人が紅莉栖担当となり、通信をつなげる。そしてそれぞれ、まゆり、紅莉栖に指示をだしながら互いの状況を伝え合い、脱出を目指すんだ!」
こうして、懸命に2人を救おうとするあなた達だったが、その甲斐も虚しく、目の前で2人が死んでしまう。
もうだめだ……と思ったその時、岡部からの伝言を思い出す。
「我が研究所には、過去に文章を送ることができる『Dメール』と、現在の記憶を過去の自分に届けることができる『タイムリープマシン』がある。もし2人を救えなかったとしても、諦めずに最後まで頑張ってくれ!」
はたしてあなた達は、時間を操り、運命を書きかえ、この絶望のループから抜け出すことができるのだろうか。
「健闘を祈る。エル・プサイ・コングルゥ」
端的にまとめると、ラボメン(主人公たちの仲間)になって、まゆり・クリスをタイムリープによって救うお話。
原作を知らない方は、誰それ?という感じでしょうが、原作の二大ヒロインを救うお話。
ここでポイントとなるのは、このゲームが2人1組で参加が必須であること。それぞれが、まゆりかクリスのどちらかを救うことになります。
こちらはゲーム途中で変わることはなく、基本的に自分が救うキャラクターが常に画面にいるため、原作ファンは「どちらを救うか」も慎重に選びたいところ。
一緒に参加するペアが特段こだわりがなければ、自分の推しキャラのルートでプレイしましょう。
なおキット購入時はどちらのルートかを選ぶ必要はなく、プレイ時に選択できます。
原作で過去を変えることで、未来が変わることを世界線を超えると表現しますが、今作もDメールを送ることで、世界線を変えていきます。
イメージしにくいかもですが、過去のある事象をかえることで、未来(今)を変えていくとご理解いただければ十分です。
公式からも映像でておりますので、イメージ湧きにくい方は動画をどうぞ!
【繰り返す死の運命からの脱出】の結果
時間制限もないものの、最初から最後まで盛り上がりながら『成功』しております。
時間制限がないのに、最後まで飽きもなく楽しめたのは久しぶりでした。オンラインのコラボだと、動画を見ていたりする時間は若干飽きていたりするケースが多いんですよね。
実際にシュタゲの世界を堪能しつつ、ゲームをしているかのように運命を変えていきます。
あのゲームで繰り返したタイムリープをもう一度体験できるとは思ってもいませんでした。
シュタゲのことが好きだったら、参加して損はない公演になっています。
また原作をしらなくても、タイムリープという言葉やバタフライエフェクトという言葉が好きな方は是非プレイしてほしい作品です。
色んなイベントが「リアルタイムで発生し」、画面の向こうで起こってしまう悲劇をいかに回避するかを十二分に味わえる作品でした。
【繰り返す死の運命からの脱出】の感想・総合評価
良かった点、個人的に気に入った点
「時間概念の使い方」が素晴らしかったです。
原作もタイムリープを繰り返し”時間”を超越するお話です。正直タイムリープの観点では原作の面白さには及びません。原作が凄すぎるので。
ただ、リアルタイム×タイムリープという想定外の組み合わせを行うことにより、体験価値がぐっと上昇していたと思います。
リアルタイムの要素があるのに制限時間がない。一見矛盾しているように聞こえるかもしれません。でも、考えてみてください、過去に戻れる能力があれば、制限時間など無意味ですよね?
自分のペースで解くこともできつつ、ハラハラ感も味わえる。タイムリープという設定があるからこその組み合わせの妙といっても過言ではないかと。
また、「最後の演出」も素晴らしかったです。原作を知らない方には少しも刺さらない要素なんですが、原作を知っていると憎すぎる演出。
原作でも感動したたシーンを想起させる演出で、そこを説明することはない。わかる人にだけ伝わればいいという設計に原作愛を感じました。
何を言っても感動が薄れてしまいそうなので、ここは是非ご自身で見届けてください。
オンライン脱出で初めてゾワっとしたわ!個人的にむっちゃ良かった!
#シュタゲ脱出 pic.twitter.com/BvdE0kKQEz— ゆいな (@yuinyana) September 11, 2021
悪かった点、個人的に気になった点
一番気になったのは、システムエラー。
公式の環境を整えて挑んだんですが、一部動作が正常に作動しないタイミングがありました。おそらく「同期ズレ」を起こしていたのかな?と推測しています。
双方同時にボタンを押すシーンでは、声を揃えてボタンを押下するほうがよさそうです。
また、もう一点は「ストーリー背景が少し薄かった」ように思います。
シュタゲというと濃厚なストーリーで有名ですが、今作は割と薄味でした。
上記の公開されているストーリーの通り、「謎の組織」にさらわれるんですが、その組織も薄味。
問題を解決することに楽しみが置かれており、問題が起こった理由にはフォーカスされていません。
シュタゲの濃厚な話の展開は期待せず、謎解きとして楽しまれることをお勧めしたいです。今までの謎解きとは一味違う楽しさを味わえますので。
『繰り返す死の運命からの脱出』
原作の要素をうまく謎解きに落とし込んでました。ただ、これはオンラインリアル脱出ゲームであって、シュタインズゲートでは無いなという印象。リアル脱出ゲームとしてはとても面白かったです!!#シュタゲ脱出 pic.twitter.com/7AedDU7Fb6— LEON (@doumoLEON) September 6, 2021
【繰り返す死の運命からの脱出】の総合評価(50点満点評価)
世界観 : 8/10 (世界観にブレがないか。のめりこめるか)
斬新度 : 9/10 (新しい仕掛け、取り組み、謎が多いか)
ワチャ感: 8/10 (参加者が盛り上がれるような仕組みの有無)
論理度 : 8/10 (各小問や、大謎に不整合がないか。適切な誘導の有無)
今回は41点なので、『逃すと凹む公演』となります。
システムに軽微のエラーはあるものの、それ以上の体験をさせてくれる公演。SCRAPのオンラインキットの中で群を抜いてオススメできます。
謎解きに自信のない方も、解答も同封されているため、どうしても先に進めなかったら解答を見ることも可能です。
タイムリープという概念に慣れていないと、解決方法を想起しにくいかもしれません。「どんなことが過去にあれば、今の問題が解決するか」と考えてみたら何か思いつくかもしれませんね。
それでも最終問題は結構な難易度ですので、諦めずに考え続けて突破してほしいです。思いついた時のこれで救えるかも!という感覚は格別です。
全体における難点としてあげるならば、2人での参加が必須というところでしょうか。
時間が進むほどプレイ済みの人が増えるため、よりペアを見つけにくくなるかもしれませんね…。(公式でそういう人を救う募集版などがあればいいんですが、現状はなさそうです。)
謎解きを行ったことのない人でも、楽しめる謎解きになっているので、気になったらとりあえずプレイしてみてほしい作品でした。
シュタインズゲートは原作もかなりお勧めしたいです。
最初は中二病の主人公で馴染まない方もいらっしゃるとは思います。だって自分のことを鳳凰院とかいっちゃう人物ですからね。
でも、話の根幹は熱いストーリー。友を救うために、努力し続ける姿を見て、どんどん主人公が好きになっていくこと間違いなし。
色々なバタフライエフェクトを超えて、主人公がたどり着く結末に多くの人が涙している名作です。
今回のシステムを利用してストーリーも骨太にした作品を是非見てみたい。
第二弾も待っているので続編製作を是非お願いいたします!
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