『ハラブ・シャムスの禁じられたピラミッド』に参加しました(※ネタバレなし)
金曜日に大阪のHEPホールで知の食卓に参加してきましたが、連続して日曜日によだかのレコードさんの別公演に参加してきたよ!
そういえば、2公演あるといってたな!
今回も驚くべきスピードでチケット売り切れていたみたいだが、よくチケットとれたなぁ。。。
一緒に行くメンバーとチケット発売の時間に電話つないで、待機していたからねー。東京は何日も公演があるけど、大阪は出張公演だから1日しかないからどうしても集中しちゃうよね…。
前評判でも「難しい」と聞いていた、今公演。
無事ににょっきのチームはクリアできたのでしょうか!?
感想をどうぞ!
概要
日時:9月13日 11:30~
参加人数:4名 (知り合い4名で1グループ作成)
価格:3,300円
型:ホール型
※明確な時間設定はありませんが、体感およそ1時間くらいかと
THEホール型という構成で、ほぼテーブルで問題を解き続けます。
ただ、コロナ対策で過去の公演と比べるとテーブル数はだいぶ減少していたなと💦
大事な取り組みなんですが、大阪でよださかんの心待ちにしている謎解き好きの方も多いと思うので、コロナが憎いったらありゃしませんね。。
そのおかげで、チェックポイントなどの混雑も少なく、快適な部分はあったんですけどね。
一方、明確な制限時間が分で開示されていないのは珍しい公演だったなと。
この辺よだかのレコードさんのこだわりを感じましたね。
「4回目の朝」を迎えるのが制限時間になっていて、設定上日にちが進行しているんですよ。
となると、「○○分」という設定にされると、ちょっと世界観崩れてしまいます。
どうしても、現実の〇分に引きずられて、日にち進行の感覚がなくなりますしね。
そこを、あえて触れずに、「4回目の朝」という設定にしている点に好感が持てました。
STORYなど
魔術師ハラブ・シャムスのピラミッドは、
完成の間際、王から建造を中断された。
シャムスは奇妙な魔術により、”ピラミッドに呪い”を
かけていたという噂があったからだ。
王はピラミッドを取り壊そうとしたが、
ピラミッドに向かったものは、
誰も王の元に帰ってこなかった
そしていつしかそれは”禁じられたピラミッド”
と呼ばれるようになった。
時は過ぎ現代、
盗みに嫌気がさし、
盗賊団を抜け出そうそしている若者たちがいた。
団長は若者たちに言った。
「禁じられたピラミッドに隠されているという宝。
それを手に入れることができたら、お前たちを解放しよう」
今回は、しっかりストーリーがあるタイプの謎解きです。
なぜ、呪われたピラミッドと呼ばれるようになったのか?
そもそも呪いとは何なのか?
本当にあるのか?
宝はどこにあるのか?
そんな様々な謎が徐々に明かされていくので、ストーリーに自然に入り込むことができます。
そして、何より、今回はターン制という独特な進行です。
昼は謎解き → 夜は昼の情報をもとに探索 →探索で得た情報で謎解き…
という形で、その時にしかできないことが発生するんですよね。
もちろん、『何を優先すべきか』をしっかり明確にしてくれますし、
(もちろんラストは自分たちの力で解く必要あります💪)
脱出結果・感想
(※本感想に、ネタバレは含まれませんが、雰囲気も味わいたくない場合はブラウザバックください)
結果
まず、結果からですが、『クリア』しております。
正直に申し上げます、ヒントをくれたスタッフさん、本当にナイスタイミングでした。
たぶん、あの時間でのヒントがなければ、絶対に失敗していたと思います。
いや、本当に、ギリギリクリアでした。
最後の10秒まで、考え続けていてそれでも、「たぶんこれかな…」くらいの感覚でして。
余裕がある時って、『絶対にこれ!』みたいな漠然とした自信があることが多いです。
しかも、時間に余裕があるため、他の可能性を色々試したりしてその自信をさらに深めるんですが、今回はそんな時間一切なし!
最後の5分なんて、大謎を手分けして解いている状態でしたねー。
もう手分けして可能性をつぶしつつ、誰かうまく正解にたどり着いてくれ!!!みたいなw
成功者も「2/8」という少なさでしたので、難易度結構高かったと思います。
ラスト謎の一つ手前で「やりたいことはわかっている」のに、その先にうまく進めないという時間がありました。
そこで、キャストさんがいい感じにヒントをくれて、進めたんですねー。
あのタイミングでなければ絶対にたどり着けなかったので、采配に心より感謝です👏
感想
一言でいうと、「謎解き世界樹の迷宮」という公演でした。
ダンジョン探索と言えば、ゲーム業界で起訴をつくったのは、ウィザードリィと言われていますが、そこまで不親切なわけではなく、世界樹の迷宮という感じの探索でした。
ゲーム好きのかたはそれだけでだいぶイメージできると思います。(笑
ゲーム知らない方に対して説明すると、『探索はテレビゲーム』と思っていただくのが一番イメージしやすいかと思います。
それくらい、専用パッドをがっつり使うと思っていただいて、イメージ相違ありません。
また、ピラミッドという要素もやはり冒険心くすぐる部分ですよね。
ストーリー的には、盗掘している立場なので、手放しで応援してはいけませんが(笑
そして、個人的に今回よかったのが、「ターンの分離」です。
ただ、これに関しては正直賛否が分かれると思いますね。
先にも紹介した通り、「昼」と「夜」でできることが分かれておりまして、
最悪のケース、夜の探索が不十分だったため、次の昼で情報が足りない。
ということが起こりうる構成でした。
しかし、このデメリットはキャストさんが細かく進捗を見守ってくれていることで、大阪公演はケアされていた印象です。
これがなければ、否定側の意見が強くなってくるのも個人的には納得できます。
一方、この時間の分離が発生していることで、「今何をしないといけないか」がすごく明確になっており、そういう部分の混乱が少ないんですよね。
そこが大きなメリットかなと思います。
また、昼の部では「謎解き」に集中。夜の部では「探索」に集中。
と物理的に集中する要素が変わるため、”飽きにくい”という要素もプラスだったと思います。
東京公演が先に行われており、調整が行われていたようなので大きな不満点はないです。
ただ、あえて不満点を挙げるとしたら、探索パートのUIです。
先にも少し記載しましたが、探索パートは専用のシステムで行われます。
その時に、ダンジョン探索ゲームみたいな形の操作が必要となります。
「同様のゲームを行ったことあるか」で難易度が変わってくるかなと思いました。
とはいうものの、最初に操作になれるターンがあるため、その時点でチーム内で得意な人(ゲームに慣れているor地図が読める人)を見つけて操作任せる方がいいと思います。
このあたり、もうちょっとUIが進歩すれば、万人が楽しめそうだなと。
また、これは完全に個人的な欲望ですが、王様側のストーリーが少し弱かったかなと思った次第です。勝手に何かあるかな?と思って挑んだからそう感じているだけかもしれませんが。。。
可能であれば、持ち帰り謎で当時の王様のストーリーなどが補完されるとより楽しいかなと。
すごく楽しかった脱出って、同じタイトルの持ち帰り謎で「その余韻を楽しみたい」と思うことが多いんですよね。
今回はそれが欲しくなるような出来だったので、王様側もお話の深堀があるとさらに個人的な満足度が上がったと思います。(裏設定的なお話はファンにとってはデザートです)
総合評価
ということで、いつもの総合評価です!
世界観 : 8/10 (世界観にブレがないか。のめりこめるか)
斬新度 : 9/10 (新しい仕掛け、取り組み、謎が多いか)
ワチャ感: 6/10 (参加者が盛り上がれるような仕組みがあるか)
論理度 : 7/10 (各小問や、大謎に不整合がないか。適切な誘導があるか)
ということで、30点を超えていますので、「オススメ公演」となります!
それぞれの時間でやることがてんこ盛り、かつ4人しか参加できないので、「中級者~上級者」の方にオススメしたい公演です。
(チームの人数が少なく、一人当たりの負担が増えるため)
ただ、専用のシステムを使った取り組みや、謎のクオリティを考えると、クリアできなくても初心者の方でも楽しめるとは思いますよ!
4人ですので、人数を集めやすいのもGOOD POINTですよね。
しかも、この人数設定は絶妙だったと思います。
パッドをつかうので、6人とかだと、まったく何もしない人が出てくる可能性が多くて。
そういう意味でも『4人でちょうどいい』と思える、仕掛け・情報量でした。
あと、エジプトの世界観を壊さないような、謎とアイテムの数々はさすがの一言に尽きますね。
よだかのレコードさんのアイテムの作りこみ度合いは毎回感心させられます。
そういう部分でも、初心者さんもビジュアルで楽しめたりするんで、オススメしたい気持ちはあるんですが、初めての参加ではやめておいた方が無難かなという印象です。
やることは整理されているものの、たぶん問題量やターンの切り替えに焦ってしまうかなと。
上級者のために、おまけ要素がダンジョン探索には隠されています。
そのあたりも製作者の参加者を飽きさせない心意気を感じますよね。
筆者は全て見つけきれませんでしたが、上級者は是非楽しんで「脱出成功」「おまけ達成」の両面で楽しんでくださいね。
なお、前回も紹介しましたが、よだかのレコードさんはオンライン謎解きも行われています。
過去の再演もクオリティが高いです。
私は次はオンラインで「TRAP MAKER」に参加予定です!!
脱出とは違う雰囲気ですので、タイトルで気になる方は是非公式ページご確認ください。
(10月以降も公演が追加されるとのこと!!)
なお、2日前に「ヤーコブ・シュヴァルツの知の食卓」にも参加しております。
こちらはソロでも参加可能、東京公演はこの後もあるようですので、初心者の方も含めてお勧めいたします。
世界観が素晴らしいので、是非その端々でも記事から味わって頂き、参加のきっかけになれば幸いです。
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