今日も、ブログを見ていただきありがとうございます。
本記事は脱出歴5年の筆者が、実際に参加した謎解き公演の【感想記事】となっております。
ネタバレはありませんが、ほんの少しでも情報を入手したくない方はブラウザバックを推奨いたします。
・謎解き関連のエンターテイメントをお探しの方
・作成団体の雰囲気や傾向を知りたい方。
・脱出ゲームや謎解きの参加は「雰囲気」で決めたい方。
今回は謎組さんが制作協力している公演をご紹介。
実際にホテルに泊まって、そのホテル内で物語が展開されます。
タイトル通り実際に「本と歩く」謎解きでしたね。
遂に宿泊型の謎解きにも参加したんだな。
「本と歩く」ってどういうことなんだ?
本が必要になる謎解きという感じなのかな?
一冊の本が「謎解きキット」になっているイメージ。
本の中の物語と現実がリンクする仕組みは初体験でした。
ホテルの雰囲気もかなりよく、独特の時間を過ごせましたね。
今回の総合評価は『35点/50点』
豪華なホテルでの宿泊も兼ねているため、値段は高め。
キャストさんがいない中でも、物語体験を味わえます。
京都駅すぐ近くのため、観光ついでだと一石二鳥です。
【本と歩く謎解きの夜】の概要・ストーリー(背景)
概要(値段・人数・型など)
- 参加日時:2021年9月24日(金) 15:00~18:00
- 参加人数:1人~(今回は2人で参加)
- 価格:19,600円 ※食事や日程、人数等で変動
- 型:ホテル型(周遊型)
今回の公演は、ホテル内を探索する独特な要素があるため「ホテル型」として分類させていただきました。基本的にはホテル内の周遊と考えて頂ければOKです。
ホテルにチェックインすれば、その時点から物語が始まります。個別の制限時間はありません。
ただし、謎の答えを提出する期限は『21時まで』のため、そこまでにエンディングを導く必要はあります。
私たちは夜ご飯付きの宿泊にしていたため、ゆっくり夜ご飯も食べたいなと思い、15時からスタートとしました。2時間くらいで終了する予定でしたが、終わったのは18時過ぎだったので、3時間以上謎解きをしていたことになりますね。
終わりの時間が決まっているため、参加する際は早めのスタートを強く推奨します。
ストーリー(背景)
ホテルにやってきたあなたは、チェックインで奇妙な本を手渡される。
結末が欠けているというその本。
読んでみれば本の中の主人公もまた、あなたと同じようにホテルを訪れ、奇妙な本を手にしていて…?
まるで物語に導かれるように、あなたはホテルを探索し、消えた本の結末を探し始める。
待ち受ける不可思議な体験。そしてあなたが最後に得るものとは——
ストーリー通り、チェックインすると一冊の本を渡されることになります。
実際に渡された本を読むところから物語はスタートするんですが、その本の結末もかけております。
ただ、本の中の登場人物も同じホテルに訪れるところから話が始まっており、世界がリンクし始めます。
本の中の主人公もホテルを探索するんですが、それと同じように自分も現実のホテルの中の探索をすることとなり…という感じで、物語は進んでいきます。
手に持っている本からは失われた結末。その結末を導いていく体験イベントです。
【本と歩く謎解きの夜】の結果
制限時間もないため無事に、『成功』しております。
成功写真はとっていませんが、物語を最後まで導いた人にオリジナルカクテルがプレゼントされました。
こちら緊急事態宣言中のため、ノンアルコールだったのが少し残念でした。ただ、部屋まで持ってきていただける心遣いが嬉しかったですね。
途中一問詰まった問題はありましたが、特段ヒントを使うこともなくクリアできたので、難易度もちょうどよかったと思います。
詰まった一問は、物語の中に入りこめていなかったことによる情報の見落としでした。
本作で詰まる時はだいたい情報の見落としと推測されるため、どうしても進めなければヒントを使うのも一手だとは思います。
ただ、制限時間もないため、終了時間などが近いなどの制約がなければ、なるべく考えぬ行く方が解いた時の楽しさが増えると思います。
また、後述しますがホテル全体の雰囲気もシックで、本の中の舞台とピッタリあっていたので、そういう点も楽しめるイベントでした。
【本と歩く謎解きの夜】の感想・総合評価
良かった点、個人的に気に入った点
「本と現実のリンク」は、イベントを進めていくのが楽しかったです。
周遊型のイベントに近い形式なんですが、本を読み進めその中身を現実で追っていく(体験する)という構造が独特の体験を創り出していたと思います。
ここに役者さんが存在していたら更に没入感が増しただろうな…と思ってしまうのは贅沢でしょうか。
その点だけは自分の脳内で補う必要があるため、想像力がある人の方が楽しみやすいと思います。
またホテルの「雰囲気・料理」は、さすがのクオリティでした!
先の写真は実はホテルのロビーなんですが、巨大なランプが宿泊者を出迎えてくれます。
このランプシェードの裏は西陣織の花札になっており、その近くで本を読むところからスタートしていくんですよね。
静かなオシャレな空間で本を読んでいるという、非日常を自然と味わえるように配慮されていました。
また、夜ご飯付きにして大正解でした!(値段がかなり変わるので迷いましたが)
ビュッフェの何を食べてもおいしいだけでなく、ローストビーフが食べ放題だったり、デザートもかなりの種類が準備されています。
変わり種としては、「出汁」が置いてあり味噌汁の濃さも調整可能。その出汁がおいしくて、最後はスープがわりに出汁を頂いていました。
悪かった点、個人的に気になった点
少しだけ気になったのは文章量。先ほどから本を読み進めるという表現を使用していますが、実際に本を渡されますし、クリアまでに本をすべて読み切る必要があります。
一気に読むのではなく、ゲームブック的に本を読み進めて、現実を探索してを繰り返すので、個人的には負担とは思いませんでした。
ただ、今までの謎解きの中で一番の文量でしたので、文字情報が苦手な方は体験価値が下がると思います。
もう一点は制限時間。提出が21時までなんですが、緊急事態宣言で夜ご飯の提供時間が20時までとなっていたため、スタートするタイミングによっては急いでご飯を食べないといけない。
この21時というのも理由があるため、安易には変えられないため、調整は難しいですよね。
ゆっくりとおいしいご飯を食べる過程も含め、ホテル謎解きの醍醐味だと思うため、参加する方は時間に余裕をもって参加して頂きたいです。
【本と歩く謎解きの夜】の総合評価(50点満点評価)
世界観 : 8/10 (世界観にブレがないか。のめりこめるか)
斬新度 : 8/10 (新しい仕掛け、取り組み、謎が多いか)
ワチャ感: 6/10 (参加者が盛り上がれるような仕組みの有無)
論理度 : 7/10 (各小問や、大謎に不整合がないか。適切な誘導の有無)
今回は合計得点が35点ですのでオススメ公演となります。
ホテルという贅沢な空間を味わえる、独特な雰囲気をもつ体験といえるでしょう。
価格は流石に高めですが、料理や立地等も考えると値段通りのクオリティはあると思います。
自分へのご褒美としての利用や、京都観光と組み合わせて利用するのがお勧めです。
JR京都駅から歩いて3分のホテルのため、次の日の観光もばっちり。京都は季節によって見どころも様々なのでどの季節もお勧めしやすい(個人的には秋が好み)
がっつり謎を解きたいという方には、お勧めしにくいため、その点はご留意ください。
非日常を楽しみつつ、ゆっくりと時間を使いながら、世界観を楽しむべき公演でしょう。
#本と歩く謎 めっちゃよかった…✨
上質な小説をじっくり楽しむことができました…!
謎解きってどんでん返しも楽しいんだけど、しっとり物語を味わう謎解きも素敵な体験だなと思いました❤️
自分の明日に悩んだ時、「明日」を読み直したいと思います pic.twitter.com/Ij8BVrD10S— 色ミメイ (@shiki_mimei) October 8, 2021
なお、謎組さんでは、京都以外でもホテル謎を開催されています。
10月限定で巣鴨でも周遊謎(無料)も開催されているので、関東の方はそちらもチェックしてみてください。
謎組さんの企画を初めて体験させていただきましたが、東京のシェラトンのイベントも気になります。最大9時間の謎解き…どんな体験が待っているんでしょうか。
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